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ハンディGPS

〜ログ取り職人の地図塗り講座〜

というほど内容がまとまってるわけではない


日本全図
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 はじめてハンディGPSを見たのが2001年の秋のこと。黄色いボディだったので、 GARMINのeTrexだったのか。手を出したらはまってしまうんだろうなと思い、 しばらく手を出さないでいたのが、やっぱり手を出してはまってしまいました。
 今では、出かける時は欠かさず持ち歩いてる、というか、持ち歩くために出かけてる 有様です。

 このページでは上にあるよな日本地図などに自分の 行動軌跡を落とした図を描くためのノウハウを載せてい(るつもりでい)ます。
 上の地図は  2003年4月19日〜2008年12月23日までのハンディGPSによる行動軌跡です。
もうそろそろ国際航路に手を出さないと、目立ったところが塗れなくなりました。

必要な機材
○ハンディGPS
 私は、GARMINの eTrex LEGEND HCx を利用しています。メモリカード(microSD)に ログを保存できるので、数ヶ月分(最大約250日分)のログが保存できます。 さらに、最近(2007年ぐらい以降)のGPSは劇的に感度が向上しています。
 なるべく、ログをとるポイント数が多く、電池が長持ちするものがお勧めです。
 車だけの移動なら、ノートPC用のPCカード等のGPSも使えますが、バイク、徒歩、 公共交通機関も利用する場合は単体で使えるものが必要になります。
 http://www.gpsdgps.com/index.htm などに、最近はいろいろと新しいGPS受信機・ロガーが出ているようなので、 そのうち試してみたいと思います。
○パソコン
 カシミールが結構重いのと、さらに地図を縮小して表示させる処理が結構重たいので、 なるべく速い機械のほうがお勧めです。とはいえ、Pentium M 1.7GHz、メモリが512MB程度の ノートパソコンでも実用上十分でした。今はCore2Duoのノートパソコンです。
○データを保存する手段
 eTrex LEGEND Cxに標準でついてきた64MBのmicroSDカードで、1日24時間 動き続けたとしても1ヶ月以上のログが保存できます。 (Recond Method - Auto , Interval - Normal の場合。)
マップソースを入れない限りはこれで十分だと思います。
ファイルシステムの制限で、容量がいくら大きくても約250日分しか保存できないので、 適当に消さないと、新しいログが保存できなくなってしまいます。
 ○電池
eneloop を使っています。いままでのニッケル水素電池と違って自然放電が少ないので、 充電して1週間おいていても十分実用に耐えます。
 接点部分に酸化皮膜ができてしまうようなので、電池の電極と GPSの接点の金属部分は電池の入れ替えの時にでも拭いてやってください。

必要なソフト等
○カシミール3D
 このソフトの一部の機能しか使ってません。
インストールのしかたなどについては、カシミール3Dのホームページ をごらんください。
 gpxファイル形式対応はVer8.6.0からだそうです。
○地形データ
SRTM30 地形データ(全世界30秒メッシュ) にある全世界の30秒メッシュの地形データを利用しています。
ここにある、E100N45.xem,E140N45.xem,E100N00.xem,E140N00.xemを ダウンロードして展開して適当なフォルダ(C:\Program Files\Kashmir\SRTM30 など)において、.xemファイルをカシミールで開けば使えるようになります。

GPSの設定
 私の使っている GARMINのeTrex LEGEND Cx (HCxでも同様)の設定ですが、 参考までに
地図設定の道路上軌跡をオフに。 英語版なら、Lock On Road を Off に。 これをしないと、電車など、道路と関係なく動く際に勝手に近くの道路に つれて行かれてしまいます。デフォルトがオンになっているので要注意。
○軌跡をmicroSDに保存する。
英語版なら、Tracks -> Setup -> Data Card SetupでLog track To Data Card にチェック。これをしないと、せっかくのメモリカードにログが保存されない。
○軌跡の設定は記録方法・標準、間隔・標準。
英語版なら、Record Method を Auto 、 Interval を Normal に。
利用目的に応じて変えてもいいかとは思いますが、あんまり細かくすると、 ログのサイズが大きくなりすぎて、扱いづらくなります。
これ以外の設定については、あとでなんとかなるかと思います。
○測地系はWGS84。いわゆる世界測地系です。 他の測地系にしても変換は可能ですが、一応。 測地系の違いについては、 GPSで地形図上の位置を確認するときの注意をご覧ください。

GPSの持ち歩き
 写真は以前使っていた eTrex LEGEND 日本語版のものですが、 実質的な違いはないので、とりあえずそのまま載せています。
 最近のGPSは、ここまでしなくても、十分な精度のログがとれることが 多いのですが、衛星の配置が悪いときなどは電波を拾いやすくしたほうが 精度があがるので、一応載せておきます。

○徒歩の時
ザッグにはりつけ
GPS本体の裏側とザッグの肩紐のところにマジックテープを 貼り付けています。落としてなくさないようにストラップもつけています。 画面の確認がしやすくするために着脱が簡単な方法をとりました。
写真ではちょっと後ろに傾いていますが、なるべく水平にしたほうが電波の拾いかたが いいです。平地では大差ないですが、山の中など条件が厳しくなるとこの差が 効いてきます。

○バイク
バイクにRAMマウント
RAMマウントを装着。振動のせいで瞬断がおきるため、 電池の裏蓋にビニールテープを貼り付けています。

○車
車でダッシュボード
ダッシュボードの上に置いて、吸盤でウインドガラスに張り付け。
透明の吸盤はちょっと問題があるような気がするので、そのうち取り替える予定です。

○電車・バスなど
窓に貼り付け(内側から) 窓に貼り付け(外側から)
耐震用マットで貼り付け。ふだんはカード2枚の間に貼り付けて持ち歩き。
垂直にするので、全天の半分しか衛星を捕捉できないので地形や衛星の配置に要注意です。
衛星の配置の多い側、山や建物で遮蔽されていない側を選びましょう。
がらがらに空いてる電車のように反対側の窓から電波を拾うことが期待できるとき以外は 窓につるして垂直に置いたほうがいいようです。
また、下手に覗き込んだりすると、その間電波をふさいでしまうので、なるべくさわらない ほうがいいようです。
 どう設置したほうがいいのか実験してみました。

電波を拾うコツ
 とにかく、GPSに空を見せる、これに尽きます。
 なるべく水平に置くようにして、鉄板や人体など電波を通さないもので覆わないように します。
 ただし、電車、バス、船などで、窓ガラスに貼り付ける場合、衛星の位置に注意して、 なるべく衛星の多い側に貼り付けたほうがいいですが、なかなか選べるものでもなかったり します。
 日本付近では、南側に衛星が多い場合が多いようです。

ログ取りの失敗例
・電池切れ・メモリオーバー・電源入れ忘れ・GPSオフモードのままにしてた・ポケットに いれたままにしてて電波を拾ってなかった…

カシミール3Dによるログの表示のさせかた
 そのままだとログが見えにくいので、表示−パレットの選択「石膏の色分け(レリーフ専用)」 を選択して後ろの地図をグレーにしています。また、湖が目立ちすぎるので、海の色と同じにします。 編集−湖の編集、すべての湖を選択してから、湖のプロパティで湖水の色変更をしています。 赤126、緑180、青234とすれば海の色と同じになります。
 デフォルトでは、速度による色分けになっていますが、色分けを時刻による色分けに 変更しています。表示−表示の設定−GPSの線のパターンを、時刻による色分け、 色分けパターンを、夜−朝−昼−夕−夜に変更しています。
 先のSRTMの地図をズームで1/4倍で表示させておいて、編集−選択範囲を経度緯度で指定する、 で、経度緯度を指定。左上が緯度 46°経度 122°、右下が 緯度 23°経度 149°で範囲を指定、 選択範囲のコピーをしてから、画像ソフトに貼り付けて 50%に縮小してpng形式で保存するとトップページの地図の出来上がりです。

ログの保存
 eTrex LEGEND Cx の場合ですが、USB Mass Storage にして、メモリカード内 の .gpx ファイルをコピーします。1日1ファイルになっているので、これは このまま保存。カシミールで開いて、ごみデータの処理(明らかにおかしい データを削除するなど)を行い、ログをまとめたファイルに追加しています。
 ごみデータの処理を自動でできないかと考えていますが、ノイズとデータの 区別がなかなか難しく、実現していません。

データの圧縮
 データをそのまま積み重ねていくだけではログのファイルサイズが大きくなりすぎるので、 データを圧縮します。 perlスクリプトを作ってみました。 回転角度が小さいものや移動距離が小さいものを切捨ててファイルサイズを小さくします。 細かい動きは切り捨てられてしまいますので、元のデータも残すようにしています。
 さらに、同じところを通った場合に古いログを消していくようにします。 あまりうまくできていませんが、とりあえず1割ぐらいファイルサイズを 小さくすることができました。
 食わせるデータを見直すのが今後の課題です。

ログをハンディGPSの地図に
 ログをハンディGPSの地図に載せてみました。
大阪周辺(小縮尺) 沖縄周辺(大縮尺)
画面の取り込みには GARMIN の xImage を利用しました。

最後に
 集めたログのバックアップは必ずとりましょう。 なくしたハンディGPSは買えば済みますが、なくしたログはいくら金をだしても 二度と手に入りません。「ログを飛ばしたことあるのか?」とか「GPSをなくしたことが あるのか?」などという質問についてはお答えできません。

GPSがらみのリンク。

いいよねっと GPSショップ
GARMINの日本語版の製造元。ファームウエアのバージョンアップはここで。
RIGHT STUFF, Inc.
ここでRAMマウントとワンダースワン接続ケーブルを買いました。 掲示板の情報は要チェック。
Qute Corporation
ワンダースワンのアプリケーション開発キットのワンダーウイッチ、 ワンダーウイッチのプログラムをダウンロードして使うワンダーウイッチプレイヤーの製造元です。
カシミール3D / 風景CGと地図とGPSのページ
このソフトで表紙の地図を書いてます。多機能すぎて使いこなせてません。
Garbage in, garbage out
ここのワンダースワンとハンディGPSをつないで、ログをとるソフトと、 ログのコンバータを利用させていただいています。
WWで GARMIN
ワンダースワンにログを取り込んだり、取り込んだログをPCに移すためのソフト。 ワンダースワンでログ取りをするには必読。

地域別の軌跡

世界全図
全世界、北緯90°西経180°〜南緯90°東経180°。
日本全図
日本付近、北緯46°東経122°〜北緯23°東経149°。 沖ノ鳥島と南鳥島を除く日本全土。

2011-03-07最終更新


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